読了
寄り添うツイッター
わたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法」
著者:キングジム公式ツイッター担当者
ISBN978-4-04-604678-9
定価:本体1,400円(税別)
出版社:KADOKAWA
寄り添うツイッターわたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法
これは企業公式ツイッターのバイブルです。

文具メーカーである「キングジム」のツイッター公式アカウント
@kingjimの中の人(姉さん)の10年の軌跡です。
帯には「フォロワー36万人」と書かれていますが、

4月18日現在、37万人に!
私もいつの間にかフォローをしていました。
そして、会社での文具は支給されるのですが
消耗品(ガムテープ、のり等)以外は自費で購入しています。
ファイルも今までいくつも購入していましたが、
フォローするまでは見た目がお洒落かどうかで選んでいましたが、
フォロー後はキングジム製品を購入しています。
キングジム(の姉さん)のファンです。虜です。
本書の内容は10年間の試行錯誤の中で得たノウハウがぎっしり詰まっていて
ツイッター企業公式アカウントの交流アカウントのバイブルとなっています。
本書の中で、企業アカウントについて
企業アカウントのカラーは、大きく2つのタイプに分かれます。宣伝アカウントか、交流アカウントか。前者は一方向のツイートが多く、リプライに応える、といったこともわずかです。
後者の場合は、訪れる人との積極的な会話が見られます。キングジムが目指すのは、言うまでもなく後者タイプ
と言っています。
まず、キングジムのツイッターは見ていて楽しいです。
もちろん宣伝する時もありますが、楽しいものが多いので気にならないです。
見返してみると自分が思っていたよりも宣伝のツイートが多くびっくりしました。
宣伝アカウントタイプで宣伝ツイートのみだと、本当に好きな商品やメーカー以外は
フォローしていないのでキングジムが宣伝アカウントだったら
フォローしてなかったかもしれません。
しかし、宣伝アカウントよりも交流アカウントが良いと言うわけではなく、
キングジムから宣伝ツイートにあまり気づいてない。
商品よりも宣伝ツイート以外興味がなくスルーしているため、
両方にメリットデメリットがあります。
宣伝アカウントを運営している方には
このまま宣伝アカウントでやり続けるべきかの判断材料としてはもちろん
企業アカウントとしての心構えなど、得られるものが多いと思います。
ツイッターをしていて急にこれは面白いと思ったことが
脳に飛び込んで来たり、たまたま出会ってツイートしたことって
多くの方があると思います。
しかし、自分が思っていたよりもRTが伸びなかったり、
ラッキーパンチが続かないと思います。
本書の中でも
もしキングジムのツイートにセンスがあるとするなら、日常のインプットを来る日も来る日も積み重ねてきたからだと思います。
真面目に努力ができるからこそ得たセンス!
普段から面白い文章が書ける(はず)と思っていても
うまくはいかない理由がわかった気がします。
多くの方々に愛されセンスの良いツイッターを続けることができる理由として
真面目
努力
社長の鶴の一声で開始をしたが、開始に社長から
「失敗してもいいからね」
と言われたこと。
所属部署が広報部であるため業務内容が
報道対応やイベント主催、プレスリリース作成、IR関連の資料作成、会社案内制作など多岐にわたります。
メディアと密接な関係にある。
文章作成スキルの基盤がある。
自社及び自社商品に詳しい、情報が入ってくる環境にいる。
そして、努力のひとつとして
「今」を知るにはやはり新聞。広報の仕事柄、幅広い媒体に目を通していますが、とくに「日経MJ」は消費者動向やマーケティングに関して鮮度の高い情報が得られ、ツイートのヒントになることも多いので、愛読しています。
とのことです。
ツイッターは「生き物」といっていてツイートし続けることは重要といっていますが、
続けているだけではいずれ壁に当って立ち止まってしまうかもしれません。
本書の中で1番驚いたのは「ツイッター映え」について
写真に関しては、皆さん「加工」を気にされることが多いようです。私の場合は最低限のレベルにとどめています。
いわゆる「インスタ映え」を狙うなら、加工を重ねて作り込んだほうがいいのですが、ツイッターの場合は逆です。パッと撮ってパッと投稿したほうが、ツイッターのスピード感・臨場感にフィットします。
平たく言うと、手間をかけすぎないほうが「ツイッター映え」するのです。
写真は加工が当たり前でブログなどにアップする場合は
「一眼レフで撮影しましょう」と言っている方がほぼ100%ですが、
スマホのカメラを使っているとのことです。
スマホのカメラで加工は最低限で良い理由としてスピード感・臨場感だけではなく
何千冊もの画集や写真集を読んだ経験は、確実にツイッターに活かされています。投稿する写真の構図を決めるとき、これまでに見た無数の絵が、見えない形でお手本になっています。
やはり、少しでも良いカメラを使うことはツイッターでも必要かもしれません。
誰もがツイッターでバズりたい!と思いながら
自分しか笑えない爆笑ツイートを投稿したり、
某有名人に噛み付いたり、
不謹慎ツイートをして炎上していますが、
1日でバズれることはなく
日々投稿し続けること
文章力を磨くこと
世の中の流行にアンテナを張りインプットすること
そして、ツイッターを楽しめること
私はブログの頻度と内容の充実のため
ポメラを買おうと思いました。