書籍書評

死という希望の光

2020年1月5日

読了

安楽死を遂げた日本人

宮下 洋一

小学館

ISBN978-4-09-389782-2

https://honto.jp/netstore/pd-book_29669482.html

NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」を観て

正確には残り10分程度しか見られずこちらの書籍を購入。

元々、安楽死については肯定派である。

番組では、書籍にも出てくる「小島ミナ」さんが

姉妹と共にスイスに到着し、医師との面談や姉妹での笑談。

ベットで横になり最期を迎える。

テレビを通じてではあるが人が死ぬ瞬間に向き合うという

貴重な体験となりました。

呆気ないというか、何が起きたのかわからない。

姉妹や医師の行動から死んだのだとわかったと思う。

その後、同じ病気を発症したが生きることを選んだ患者が

紹介をされた。

「小島ミナ」さんはMSAだったとのこと。

https://ja.wikipedia.org/wiki/多系統萎縮症

視聴中は多分ALSだろうと予測。

宇宙兄弟を読んで仕入れた知識しかないが、

宇宙兄弟を読んでいる時には、自分が発症した時には

動けなくなる前に安楽死を選びたいと考えていました。

しかし、今はわからない。

家族がいる。

やりたい事、やらなきゃいけない事がまだたくさんある。

逃げることで楽に生きてきた人生なのでお粗末でしかない。

読了し、気になったところを下記に羅列

日本人の安楽死希望者は橋田寿賀子のように、「寝たきりになって人に迷惑をかけるぐらいなら、その前に安楽死を選びたい」と口にすることがある。

1991年、日本で初めて、医師による「安楽死」が患者に施され、舞台となった病院である。同病院に勤めていた当時34歳の医師が、度重なる家族の要求を受け入れ、意識不明に陥った癌患者に塩化カリウムを投与したことで、95年に懲役2年執行猶予2年の有罪判決を受けた。

一つは、安楽死と尊厳死の違いを、もっと国民に理解してもらうこと。そしてもう一つは、「安らかで楽な死」は、安楽死だけでなく、暖和ケアでも実践できることを知ってもらうことだ。

横浜地裁の判決では、安楽死が認められるために必要な四要件を公表している。

(1)耐え難い肉対的苦痛がある。

(2)死が避けられず、その死期が迫っている。

(3)苦痛を除くための法法を尽くし、代替手段がない。

(4)患者本人が安楽死を望む意思を明らかにしている。

私自身、【生きる】ことに対して決して諦めているわけではないのです。ただ、テンコ盛りの苦痛を感じながら、周りの人間にも多大な労をかけ、生きていくその意味をどうしても見出せないでいるのです。

死とは、その人が送ってきた人生の集大成のような気がする。

安楽死について、全く何も考えたことがないわけではないが、

実際には死が近づいたと感じた時はなく、死について

真剣に考えたことが無い(考えられない)ので、

実際に死を感じる、余命を宣告されないと考えたり出来ないし、

決断なんて出来ないままだと思いました。

なぜ、自分が安楽死について興味があるのか。

宇宙兄弟で取り上げられた「ALS」かなと思っていたが、

漫画の中では死に向かっていくが治療方法を探ることがメインと

なっており「安楽死」については触れられていない。

読みながら記憶を辿っていくと

アメリカ横断ウルトラクイズではないかと思います。

https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ横断ウルトラクイズ

幼少期の頃に毎年楽しみに観ていました。

優勝賞品として「人体の冷凍保存」であり、未だに覚えています。

当時は、毎年優勝賞品がショボいなぁと思っており

特にこれは嬉しくないと思いました。

他にも何となく覚えているものもありますが、

これだけは、最後に横になり冷凍保存されていく映像が

焼き付いています。

調べてみると、第13回の優勝賞品で正確には

「人体冷凍保存の権利」のようです。

多分、初めて人間の死を操作することにふれた機会だと思います。

詳しくは下記YouTubeで

https://www.youtube.com/watch?v=BkVpHajDv3w

読了し、人間の生きる意味

死ぬことを選ぶに至るまで

など、生きて死ぬ上で、今考えるべき事を

教えてくれました。

こちらは続編であるため、

「安楽死を遂げるまで」を先に読んでみては

カテゴリー

アーカイブ

  • この記事を書いた人

especials

サラリーマンはアート制作が可能なのか? 結論は可能。 悩んでいる暇は無い。 カラダとアタマとココロを動かせ! 不可能を可能にしろ! キネティック・アートを制作しているespecials(エスペシャルズ)です。 キネティック・アート(kinetic art)とは、動く美術作品または動くように見える美術作品のこと。 ただし、映画やアニメーションなどは、通常はキネティック・アートとはされない。カイネティック・アートと呼ばれることもある。 Wikipediaより 素材には、スチレンボード、PDF、プラレールを使用しています。 サイズは、今のシリーズは制作中の作品が4作品目となりますが大きくなっています。

-書籍書評

Copyright© 仕事をしながら芸術 , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.